ファンタジー小説「オズの魔法使い」をモチーフにしたミュージカル「オズ」は、VR(仮想現実)ゲーム・オズを背景に、人間とゲームの中のAI(人工知能) キャラクターの友情を描いた作品である。索漠とした現実よりも、簡単に多くのものを手に入れることができる仮想現実ゲーム「オズ」の世界が楽だと感じる人間“ジュン”と、「オズ」の中で人間のような感情と心を欲しがるAI“ブリキ”が出会い、一緒にゲームを進めていきながら、友情と人生の意味を探していく。
アミューズエンターテインメント(株式会社アミューズの韓国法人)が、2021年10月に開催された韓国ミュージカル協会主催の“創造人材同伴事業”台本リーディングショーケースで直接この作品を抜擢し、インキュベーション作業を経て、2023年7月に韓国で上演。韓国の映画界とドラマ界では、海外のエンターテインメント企業による直接制作はよくあることだが、公演界ではミュージカル「オズ」が初めて。「オズ」は開幕からわずか3週間で有料客席占有率70%を超え、上演を重ねるごとに観客の反応もより熱くなっていき、千秋楽までの約1ヶ月間は連日超満員で有料観客専有率98%を記録し大ヒット作品となった。翌年2月からのアンコール公演では、初日からチケットが最も入手困難なミュージカル作品として話題に。初演とアンコール公演をあわせて全181回公演を行い、総動員数は31,959人を記録。2024年10月からは中国・上海でも上演することが決定している。
今回の東京公演は、日本と韓国のコラボレーションにより、観客にたくさんの笑顔と感動をお届けする予定だ。ジュン役には今野大輝、マックス役には藤岡真威人、ボタン役には中村浩大 が出演し、ブリキ役には韓国人俳優のソン・ユテクが出演する。演出のパク・ジヘと振付のチェ・ヒョンウォンは日本のデザイナーたちと呼吸を合わせ、脚本家の西垣匡基と日本を代表する作詞家・森雪之丞が作品の完成度を上げる。
多くの仕事が人工知能に代替された2045年。人ひとりいない無人VR機器工場で、唯一の人間労働者として働くジュン。ジュンの唯一の楽しみである仮想現実ゲーム[オズ]! [オズ]では、新シーズンであるストーリーモードが始まり、接続してこない自身のユーザーを待つ[オズ]のAIブリキは、運よくストーリーモードの入場チケットである黄金の蝶を捕まえることになり、ジュンはブリキにストーリーモードを一緒に進もうと提案するのだが…。
無課金ユーザーのジュンと、主人のいないAIブリキ、二人はストーリーモードを完走し、願いをかなえることが出来るのだろうか?
⚫︎ジュン
VR機器工場で働く唯一の人間。
人生でたったひとつの楽しみが、一日の仕事を終えてから仮想現実ゲーム「オズ」をやること
⚫︎ブリキ
仮想現実ゲーム「オズ」の中にいる迷子のAIロボット。
いつか人間と同じ心臓(心)が欲しいと願っている。
⚫︎マックス
ゲームの最上位プレーヤーになるために課金を惜しまない、ゲーム「オズ」に本気の古株プレーヤー。
⚫︎ボタン
全てのステータスがほぼ最高!課金により全機能が最新状態にアップグレードされているマックスのパートナーAI。